台所のおと
女はそれぞれ音をもってるけど、いいか、角(かど)だつな。さわやかでおとなしいのが、おまえの音だ。料理人の佐吉は、病床で聞く妻の庖丁の音が微妙に変わったことに気付く……。音に絡み合う、女と男の心の綾を、小気味よく描く表題作。ほかに、「雪もち」「食欲」「祝辞」など、全10編。五感を鋭く研ぎ澄ませた感性が紡ぎ出す、幸田文の世界。
著者:幸田文
出版社:講談社
1995年8月発行 298ページ
女はそれぞれ音をもってるけど、いいか、角(かど)だつな。さわやかでおとなしいのが、おまえの音だ。料理人の佐吉は、病床で聞く妻の庖丁の音が微妙に変わったことに気付く……。音に絡み合う、女と男の心の綾を、小気味よく描く表題作。ほかに、「雪もち」「食欲」「祝辞」など、全10編。五感を鋭く研ぎ澄ませた感性が紡ぎ出す、幸田文の世界。
著者:幸田文
出版社:講談社
1995年8月発行 298ページ